業種別経営コンサルタント

経営コンサルタントにも色々な種類がある

コンサルティングのやり方(メッセージ発信の方法)の違いも含め、様々なコンサルタントも存在します。経営コンサルタントは、以上のようなタイプに分類されるかと思います。

業種別のコンサルタント

ラーメン店、歯科医院、運送業など特定の業種に特化したコンサルタントです。コンサルタント自らが過去にその業種で事業を営んでいた、或いは、現在も携わっているケースが多いようです。理論(座学)よりも実務を通じて学んだことを武器にコンサルティングするタイプです。 自らもその事業に携わっている(いた)こともあり、勘が冴えているし、実務のことについてもよくわかっているでしょう。しかし、分野別(業務別)の専門性は低く、本格的に理論(座学)を勉強してきた人は少ないようです。

業務分野別のコンサルタント

業種別のコンサルタントと異なり、担当範囲は狭いのですが奥深い専門家タイプのコンサルタント。マーケティング、税務、法務、貿易、コールセンター運営、ISO取得など、特定の業務分野に特化したコンサルタントです。 特定分野の知識、専門性、特殊ノウハウを売りにしています。 業種別のコンサルタントよりも専門性が強いです。業界・業種に関係なく、分野(業務)に特化して仕事をしています。一方で、特定の業種・業界に強い訳ではないのです。

問題解決型のコンサルタント

経営全体に関わる課題の解決をするコンサルタントです。 知識だけでは直ぐに答えが出ないような課題を解決をするコンサルティングをします。クライアントの業種は問いません。あまり実務的なことにはタッチせず、解決の道しるべを指導します。

手法・ツール型のコンサルタント

特定の武器(手法、ツール)の使い方を教えてくれるコンサルタント。ある特定の手法やツールの駆使を前提にしたコンサルタントです。一般的にクライアントの業種は問いません。手法の例としては、ランチェスター戦略、ブルーオーシャン戦略、シックスシグマなどが該当します。また、ツールの例としては、ネット系のツール(インターネット、携帯、メール、SNSなど)及びネット以外のツール(チラシ、ニュースレター、POPなど)があります。例えば、こんなコンサルタントが対象となります また、ホームページ制作やメール送信ソフトなどの「ツール」販売を本業とする会社が、自ら販売するツールを売り込むために、「売り」の匂いを消す「言い訳」の手段としてコンサルティングしているケースも目立ちます。

  • ランチェスター戦略を教えるコンサルタント(ランチェスター戦略という手法)
  • ネットショップの売上増をサポートするコンサルタント(ネットショップというツール)
  • SEO対策専門のコンサルタント(SEO対策というツール)
  • 広告作りのアドバイスをするコンサルタント(チラシ、イエローページなどのツール)

代理店・ブローカー型のコンサルタント

「コンサルタント」と言うよりも、代理店やブローカーのようなコンサルタント。ちょっと特殊なコンサルタントです。「○○コンサント」と言われることも。表向きは相談やアドバイスを請け負うコンサルタント。しかし、実際にはある会社の商品を代理販売する、或いは、お客さまをある会社に誘導(紹介)して、その見返りに紹介料をもらう仕事をメインとしています。インターネット系の「手法・ツール型」コンサルタントと同様に、最近は増えてきているのでは?○

仕事内容以外のコンサルタント

上記では「仕事の内容」で区分しました。他にもセミナー講師・研修型のコンサルタント」や「カリスマ・教祖型のコンサルタント」等のコンサルタントも存在します。

セミナー講師・研修型のコンサルタント

世の中の動きに合わせて、「旬」のテーマを浅く広く、あちこちで話す伝道師のようなコンサルタントです。 あるテーマに関して、多数の人を対象にセミナーや研修の講師を務め続けるコンサルタント。サーカスの興行のごとく、行脚式、或いは、キャラバン方式のコンサルタントとも言えます。 1つの会社(事業所)に深入りすることはなく、会社の規模や業界に関係なく、どんな会社にも使えるテーマ(例えば、モチベーションアップなど)を浅く広い範囲に渡りカバーするコンサルタントです。

フリーエージェントのコンサルタント

普段は全く別の仕事(自営、アルバイトなど)をしているケースも多く、複数の会社に名前を連ね、仕事が入った時にだけ「会社の看板」を担いで(名刺を持って)仕事をする臨時要員のようなコンサルタント。

カリスマ・教祖型のコンサルタント

人を組織化・会員化させて、常に「1対多数」の状態で、カリスマや教祖のごとくメッセージを発信します。宗教の教祖やネットワークマーケティング組織の上層幹部と同じような感じのコンサルタント。基本的に、1対1の状態で相手の会社に深入りしてコンサルティングするようなことはしません。しかし、希少価値をわざと打ち出すために、稀に行います。もちろん、目玉が飛び出るような価格を設定してきます。また、自分の「弟子」のような人物を複数抱え、自分の影響力や存在感のアップを図ろうとする者もいます。

コンサルタントいろいろ

コンサルティングのやり方(メッセージの発信方法)という点から区分してみると、下記のような区分もあります。

(1)戦略系コンサルタント

通常少人数によるコンサルティングスタイルを取ります。採用の枠は少なく、高度な論理構築力と人間関係力が問われるため、狭き門となっています。主に、トップマネジメントレベルの問題解決を生業としているのが戦略系。「情報家電の新規参入戦略」といった、抽象度の高く、テーマが大きいものを得意とします。

(2)総合系(旧会計事務所)コンサルタント

採用枠も広く、多くのポジションがありますので、皆さんにとって魅力的に映ると思います。他の業界解説本では、「会計事務所系」と呼ばれているところです。これらの会社は、ITから業務プロセス、戦略・人といった幅広い領域別に専門のコンサルタントを多数抱えており、総合的にクライアント企業の変革をサポートできるところが売りです。特徴は、ビックなプロジェクトが多いこと。「世界100拠点にわたるグローバルな生産体制とサプライチェーンの再構築」など、想像を絶する大プロジェクトもあります。

(3)IT/SIer系 ベンダー系コンサルタント

このグループは、大きくわけて2つに別れます。

IT/SIer系
元々システムインテグレーターで、システムを構築することが生業でしたが、システムそのもののコンサルティングに加え、その前段階となるビジネスコンサルティング領域まで商売の幅を広げ、企業改革を実現する能力を獲得したグループのことを指します。代表的なところで、IBM、HPや、EDS、などのビックネームがあります。近年これらインテグレーターは、単にシステムを導入するだけでなく、より上流のビジネスプロセス改革や戦略策定というところに参入してきており、多くの実績を蓄積しています。特に、IBMは、会計系ファームのプライスウォーターハウスを買収し、システムからコンサルティングまですべてのビジネス領域を手がける総合ファームとして注目を浴びてきています。
ベンダー系
「ERPパッケージ」「CRMパッケージ」などのソフトウェアの開発が生業のところを指します。彼らは、自社製品をクライアントに導入するにあたって、システムのコンサルティングや業務の改革などを手がけることがあります。