経営コンサルタントに向いている人

経営コンサルタントに向いている人とはどんな人?

経営コンサルタントに向いている人とはどんな人かと聞かれると、即答は難しいかもしれません。ただ、これだけはという専門分野があれば強みになるのは間違いありません。何よりも大切なのは、企業経営全般についての幅広い経験と知識でしょう。何かの専門分野に精通していれば強みとなりますし、企業の問題点を分析するにあたっては、鋭い洞察力と的確な判断力が求められます。また、クライアントから信頼される誠実な人柄であること、企画力、わかりやすく説明する能力、優れた計数能力があることなども条件と言えるでしょう。

経営コンサルタントの人間性

経営コンサルタントのコンサルテーション・テクニックは各自が良いと思うものを探し出すあるいは自らでつくりだす必要があります。そして経営コンサルタントには人間性が必要であり、場合によってはこれが一番重要ではないでしょうか。経営コンサルタントはコンサルテーション・テクニックより人間性や全人格が重要ですが、これは教えてくれる学校もないので自らで磨くしかないといえます。企業と同じように経営コンサルタントとしてのビジョンや経営理念、経営方針や経営戦略、環境分析や予測力、マーケティング、経営計画が必要です。

経営者がコンサルタントを選ぶ条件

クライアントがコンサルタントを選ぶ条件を挙げてみます。

信頼性・協調性・責任感・誠実性
人間として信頼できるか、なんでも相談できるか、責任をもって遂行してくれるか、人格円満誠実かなど。
倫理性
守秘義務は守られるか。
学識・経験
基礎学識や実務知識専門知識、実務経験・応用能力はあるか。
指導・支援性
分析家・評論家でなく実情に合うようアドバイスや指導、あるいは一緒に取り組んでくれるような支援をしてくれるか。
その他(当たり前のものとしての資質・能力)
計画性、資料の収集・分析力、理解・判断力、応用力や創造力、構成力や表現力・説得力、持久力、集中力、安定性など。

有能な経営コンサルタントが持っている資質

有能な経営コンサルタントが持っている資質をご紹介します。これらの資質の多くを持ち合わせていないと自分で自覚できるようでしたら、経営コンサルタントになることは慎重に考えた方がよいでしょう。一口に経営コンサルタントといってもいろいろなタイプがあります。この種の人が経営コンサルタントに適していると言うことは断定できませんが、業務をこなすためには、最大公約数的に共通する資質というものがありそうです。

向上心がある
経営コンサルタントは常に知的貪欲性を持ち続け、何に対しても興味を持ち、「向上心」を持ち、何事にも貪欲に、前向きに取り組むべきです。非建設的な、ネガティブな発想は厳禁です。経営コンサルタントは常に前向きに、ポジティブな発想をすることが大切です。
信頼される人間性
いくらコンサルティングの高度な知識や技術を持ってすばらしい提案をする経営コンサルタントでも、約束事にはルーズ、時間は守らない、などという人では信用されないでしょう。ふしだらなことを自分はやっていて、相手にだけはいろいろなことを求めても説得力はないはずです。
口が硬い
経営コンサルタントというのは、企業秘密を含む、企業のあらゆる側面を知っている必要がある職業です。その秘密をネタに経営者を恐喝するような人であってはならないのです。信頼できそうもない経営コンサルタントであったら、企業側も裸にはなれず、表面的なところしか見せてくれないでしょう。
人の役にたつのが好きである
人の役に立とうという気持ちがなければ、自分の仕事に情熱がもてないでしょう。「情けは人のためならず」と言いますが、人に協力した結果が良ければ、経営コンサルタントとしてのあなたが評価され、クライアントが他の顧客を紹介してくれるかもしれません。その結果、仕事を通して自分自身の能力を磨くことができるのです。経営コンサルタントというのは、顧問先の発展を通して社会に貢献することに喜びを感じる仕事なのです。多くの人は自分の収入を高めたり出世することに努力するのに、自分がお金持ちになることより人様の会社に儲けていただくことが経営コンサルタントとしての役割のひとつです。相手の経営、換言すると相手のお金儲け(それは結果としてのことですが)のために知恵を出したりして働く職業です。自分の懐のことだけを考えているのなら経営コンサルタントをやらないで自分で事業をするなど経営者になればよいのです。
常に知識を学ぶ
経営環境というのは常に変化しており、企業は生き物といわれるようにこちらもいつも同じ状況であるわけではありません。経営コンサルタントといっても、相手と比較して能力が格別に優れているわけではありません。むしろ相手はその道に何十年とそれだけで活きてきているのですから、相手の方がその部分では一歩も二歩も先を行っているのです。相手の強い部分、すなわち相手の土俵上で勝負をしようとすれば勝つことは困難です。経営コンサルタントとしては、広い知識が相手との差別化の一つの方法なのです。
聞き上手である
経営コンサルタントは聞き上手になって、問題点を探り出し、それを解決し、改善する方策を現場の人から聞き出すのです。なぜなら、企業の問題発見の場や業績を向上させる方策の大半は現場にあり、現場の人が知っているのです。聞き出したものに、自分のこれまでの知識や経験をベースにした「智恵」を付加してアドバイスをしていくのです。 好感を持たれると相手も口が軽くなりますが、悪意をもたれると意図的に何もしゃべってくれなかったり、情報の出し惜しみをされたりしかねないのです。しかし、卑屈になりすぎると相手はこちらを見下し、馬鹿にし、こちらの言うことを聞こうとしません。卑屈になりすぎず、謙虚な態度をとるという微妙なバランスが重要です。もし、「何でも知っている」というような態度をとると、「知っている人に話す必要はない」と判断され、経営コンサルタントに情報を提供してくれないでしょう。また、そのような態度をとると、えてしていわゆる「大きな態度」になってしまいがちです。態度の大きな人に対しては誰しも好感は持てません。
出し惜しみをしない
経営コンサルタントは、自分の知っていること、経験したことを出し惜しんではだめです。わずかしか持ち合わせていない知識の切り売りをするだけでは、遠からず行き詰まってしまいます。
常にバランスを考える
「経営はバランスである」と言うことを経営コンサルタントは常に念頭に置く必要があります。一部分だけに目を奪われていても失敗につながることがあります。売上が減少している企業に売上を伸ばすことばかりを考えて営業部門の人員増強を図ったとします。他部門から移籍させたり、新規に採用したりすると営業費が増加します。売上高が伸びると仕入も増加します。売掛金の回転率と在庫や資金の回転率に齟齬が生じると、資金繰りに行き詰まり、黒字倒産と言うことも起こりかねません。細かいことばかりに目が行くと大局を見失いかねません。しかし、大きな部分にだけ目を向けていると、ちょっとした細かなことを見落とし、失敗する可能性があります。
データだけにとらわれない
最近はコンピュータ化が進み、データ量が大変多くなっています。経営コンサルタントはそれを加工して経営的な判断ができるようにしなければなりません。しかし、反面、データばかりを多く作り出しても利用しなければ意味がありません。ましてやそれに振り回されて、現場をおろそかにしては判断を見誤ることもあります。