信頼される経営コンサルタント

信頼される経営コンサルタントとは?

クライアントは当然、信頼できる経営コンサルタントに依頼をしたいと思っています。そもそも信頼される経営コンサルタントとはどのような人物なのでしょうか。

(1)常に新しい知識を得る人

それは、「常に新しい知識を得る人」です。経営コンサルタントは常に新しい知識を得なくてはなりません。それは、プロジェクトのアサイン(配属)先がいままで経験したことのない業界ということもありますし、今まで経験したことのない分野ということもあります。どんなに業績の良い企業でも、必ず問題点を抱えています。それを明確にし、足りない部分をどのように補っていくかの方針を明確に立てます。短所だけで長所が全然ない企業もないでしょう。長所・強みをどちらの方向に、どのように伸ばしていったら良いのかを明確にし、それを実現していくお手伝いをするのです。当然、同じクライアント企業であっても、プロジェクトごとに分野が異なりますし、同じような分野であっても、同じ業務の担当になるとも限りません。そのうえ、別の企業、別の業界になってしまえば、それまでの経験で生きるのは、ほんの一部でしょう。経営コンサルタントとして何をしてあげられるかをはっきりしないと、経営コンサルタントとして自分自身の存在価値を失うことになります。

知識を得るために

コンサルタントの場合、身につけたそばから、アウトプットを出さなければなりません。当日に、クライアントなり、同じ会社のプロジェクトメンバーと意見の交換や、ヒアリングなどをこなさなくてはならない状況もあります。常に新しいクライアント先では、まず学ぶことが要求されます。短くて3ヶ月とか半年というスパンで新しい知識を得ていかなくてはならない経営コンサルタントは、どのように知識を身につけているのでしょうか。これは、コンサルタントならではの方法があるわけではありません。当初は、プロジェクト内の文書を読みこむ時間を持たされます。それは、クライアントへの提案書だったり、プロジェクト発足当初からの内部文書や報告書などです。当然、社内の同じような事例の文書も読むことができますし、自ら購入した業界本なども事前に読むかもしれません。いつ使うかわからない知識を勉強する、という態度より、今日、明日にでも使わなくてはならないような知識を得るという意識は本気度は高いはずです。自ずと短い時間で効率的にポイントを抑えるようになります。

知識だけではない

このような知識を得る機会を何度も繰り返すうちに、知っておいたほうがいいポイントがわかるようになります。もちろん、これまで積み重ねてきた知識があるので、業界ごとの相違、企業ごとの相違、業務ごとの相違など、相違点を中心になにが今までと異なるのか、同じなのかを意識して学ぶ、身につけることができるでしょう。それでも、すべての知識を得られるわけではありません。しかし、経営コンサルタントは、クライアントも持っていないような知識を売りにするわけではありません。最低限、クライアントと対峙できる知識があれば、クライアントが持たないような問題発見の視点や、問題解決のための方針立案、クライアントになり実行能力などを発揮することにより、バリューを出すことができるのです。

(2)経験を積んでいる

経営コンサルタントとしての実力を高めるベストな方法は、コンサルティング経験を積むことであると考えています。経営コンサルタントという職業は、ローマと同様に一日では成りません。先輩の経営コンサルタントについていろいろと教えてもらうのが一番の近道です。でも、その先輩がいろいろと教えてくれるとは限りません。経営コンサルタントは、また知識や情報だけでも成り立ちません。コンサルタントとしての技術は、経験を積まないと向上しません。講演やセミナーの講師を進んでやりましょう。無料の経営相談会などで奉仕をするのも良いでしょう。

経験を積むために

経営コンサルタントなど、経営の専門家が集まる会合には積極的に参加し、そこでいろいろな人と交流し、技術や考え方を盗み取りましょう。「士業の異業種交流会」と異名を持つ内閣府認証特定非営利活動法人・日本経営士協会は、毎月定期的な会合を日本全国複数の場所で開催しています。協会の会員になるのはそれほど難しいこともなく、費用も投資効果から考えると非常に安いと考えています。同協会の研修の中には、企業診断や企業診断のための研修、実践的なケーススタディなど、経営コンサルタントとしての体験や疑似体験を積むことができます。

講師の体験を積む

コンサルタントとしての知識を吸収しながら、コンサルタントとしての体験を積める研修があるのを知っていますか?人の記憶というのは、新鮮なうちに他の人に話をすることだそうです。「知修塾」という経営コンサルタント向けの研修があります。知修塾は、自分が講師として、知修塾仲間だけに話をするのです。仲間があなたにコメントをしてくれます。講師からは厳しい指摘も飛びます。でも、あなたは知識の習得とともに、表現力をつけることができます。話し方、プレゼンテーションの仕方、文章力などの表現力をつけるだけではなく講師としての経験を積めるのです。

(3)守秘義務を守る

経営コンサルタントというのは、企業を訪問して経営者や社員から話を聞いたり、帳簿やコンピュータの資料を見たり、社内のあちこちを見学して回ったりしますので、その企業の長所だけでなく、短所や恥部までも知ることになります。当然、これらは企業秘密であり、外部に漏洩することは許されません。これを「守秘義務」といい、弁護士を始め、いろいろな専門的職業に共通したルールです。従って、優秀な経営コンサルタントは「私は○○企業を指導している」などということは言わないものです。その企業の細部まで知っているのですから、話をするときに具体的な事例として引用することがあります。その時に、「それは○○企業のことですね」と相手に推量されては、機密を漏洩したことと何ら変わりがありません。すなわち、経営コンサルタントは口が堅いだけではなく、固有名詞、特に自分の顧問先の社名や社員名などは特別なことがない限り表に出してはならないのです。もちろん、口数か少ないという意味ではないことはおわかりいただけると思います。○